スマートニュース メディア研究所は、日本における世論と、その形成にかかるメディア接触の影響を、定点観測的な大規模調査により分析、発信していきます。
近年、社会の分断や分極化という言葉がよく使われるようになりました。特にアメリカでは、保守層とリベラル層の間で、価値観の開きが激しくなっており、接触しているメディアも全く異なっていることが、ピューリサーチセンターなどの調査や先行研究で明らかになっています。
日本でも分断が広がっているという見方もあります。ただ、伝統的な「保守」と「革新」という尺度では分断を捉えにくくなっており、メディアの接触との関連もよくわかっていません。
スマートニュース メディア研究所では、日本におけるさまざまな社会課題の解決のためにも、人々のメディア接触も含めた価値観とその変化について、客観的に調査・分析する必要があると考えました。
そのため、世界的にも有名な「世界価値観調査」や「アジアンバロメータ調査」で日本の中心になっておられる池田謙一・同志社大教授、そして、豊富な調査経験に加え、日本における社会調査データの保存と共有に先導的役割を果たしている前田幸男・東大教授に共同座長を委嘱し、さまざまな分野で活躍されている識者の方々を中心とする学際的な調査・研究チームを編成しました。
2023年を皮切りに、2年に一度、世論調査(メディア価値観調査)を継続的に実施することで、日本人の価値観の実態や変化を調査し、公表していきたいと考えています。