オンラインシミュレーターでメディアリテラシーを学ぶ
スマートニュースメディア研究所は、大学生や高校生向けに、メディアリテラシーの育成に役立つシミュレーションゲーム教材「To Share or Not to Share」を開発しました。
10代を中心に、SNSでのコミュニケーションや情報収集を行うことが多くなっている一方で、誤情報・偽情報の拡散が社会問題化しています。
このシミュレーションゲーム教材は、これまで日本の教育現場にはなかった独自の形式で、学生や生徒たちがゲーム方式で楽しみつつ、情報をシェアする判断基準やデジタルメディアの特性を考えてもらう仕掛けとなっています。
本教材は、世の中で広く使われているSNSの特徴をとらえつつ、当研究所が独自に制作したものです。学生や生徒たちは、ゲーム教材の中で流れる投稿(虚偽情報を含む)をシェアするか否かを判断し、その結果起こるフォロワー数の変動を体感することで、日頃の情報の受け取り方、発信の仕方について振り返ることができます。また、SNSの根幹にあるアルゴリズムについても考えるきっかけを与えることができます。
*現在、メンテナンスのため、教材の公開は停止しています
他の受講生と回答を比べてみる、議論してみる
ゲームをプレイした後は、学生・生徒の間で各々の回答結果を共有することで、「なぜシェアしたのか・しなかったのか」、「なぜ偽情報と思ったのか・思わなかったのか」などについて、受講生間で議論する機会を得ることができます。
このように、現実に近い情報環境の中で、偽情報を見分けることに挑戦したり、他の回答者の判断と自分の判断を比較したりすることを通じて、人によって情報の受け取り方が違うことや、安易に偽情報をシェアしてしまうことの危険性を認識してもらうことができます。
本ゲーム教材に触れることで、情報への接し方について自ら振り返り、デジタルメディアの仕組みに関心を持つきっかけにしていただければと思います。