批判的思考とメディアリテラシー(前篇)~批判的思考とは何か?:認知心理学の知見から〜楠見孝

2021.06.04
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私たちは、放射能や感染症など、メディアを通して伝えられるさまざまなリスク情報について、何を信じて、行動したら良いのか。
ここでは、私たちが、リスクを回避するという目的のために、批判的思考に基づくメディアリテラシーによって、どのように情報を読み解くかについて、認知心理学の立場から、2回にわたって紹介をする。まず、前篇では、批判的思考とは何か、どのようなプロセスで実行されるのか、今なぜ必要とされるのか、批判的思考が古代ギリシャから現在までどのように展開してきたのかについて述べる。

楠見 孝
京都大学大学院教育学研究科長・教育学部長・教授
1987年学習院大学大学院人文科学研究科博士課程退学、博士(心理学)。学習院大学助手、筑波大学講師、東京工業大学助教授、京都大学助教授、教授を経て現職。専門は認知心理学。共著書に『ワードマップ 批判的思考: 21世紀を生きぬくリテラシーの基盤』(新曜社)、『批判的思考力を育む:学士力と社会人基礎力の基盤形成』(有斐閣)など。

批判的思考の「批判」は「非難」ではない

批判的思考(クリティカルシンキング)は、「批判」という言葉から「相手を非難する思考」と誤解されて、攻撃的なイメージがもたれている。しかし、批判的思考において大切なことは、第一に、相手の発言に耳を傾け、証拠や論理、感情を的確に解釈すること、第二に、自分の考えに誤りや偏りがないかを振り返ることである。したがって、相手の発言に耳を傾けずに攻撃することは批判的な思考と正反対のことがらである。

これまでの、批判的思考の定義をみてみよう。多くの研究者が依拠するエニス(Ennis,1987)によれば「何を信じ、何をすべきかを決定することに焦点をあてた合理的で内省(省察)的思考」である。さらに、ゼックミスタとジョンソン(Zechmeister & Johnson,1992)によれば「適切な規準(criterion)や根拠に基づく論理的で偏りのない思考」である。これらの定義に基づいて、ここでは、批判的思考を、つぎのように定義する。

第一に、自分の思考過程を意識的に吟味する内省的(リフレクティブ)で熟慮的思考である。
第二に、証拠に基づく論理的で偏りのない思考である。
第三に、より良い思考をおこなうために、目標や文脈に応じて実行される目標指向的な思考である。

人は、批判的思考を働かせながら、インターネットのサイトやテレビによる情報に接して、事実かどうかを確認しながら読む(情報収集)、その内容に基づいて考えたことを、事実に基づいて人に話す、サイトに書き込みをすること(情報発信)を行っている。このように情報を鵜呑みにせず立ち止まって考える批判的思考は、市民としての生活に必要なコミュニケーション能力を支えている(この市民リテラシーについては後篇で述べる)。このように批判的思考は、学業、職業など幅広い場面で働く汎用的(ジェネリック)スキルでもある。

こうした点にもとづいて、批判的思考に基づく行動と、そうでない行動を特徴づけるとつぎのようになる(楠見・津波古,2017)。

批判的思考に基づく行動とは、
・相手の発言に耳を傾け、考えや論拠、感情を的確に理解する。
・立ち止まって考える。賛否両方の立場からじっくり考え、評価する。
・証拠に基づいて、前提や理由を系統立てて、相手に説明する。
・目的、状況、相手の感情、文化、価値観を考慮して実行する。

一方、批判的思考に基づかない行動とは、
・相手の発言に耳を傾けず、議論を退ける。表面的な評価をする。
・揚げ足を取る、人を惑わせる。正当でない要求を出す。
・証拠に基づかない、先入観や偏った解釈によって説明する。
・目的、状況、相手の感情、文化、価値観を考慮しない。

このように、批判的思考は、証拠や論理の的確に理解し、他者の異なる考え方に耳を傾け、その考えを取り入れながら問題解決するような、協働的な営みが重要である。したがって、批判的思考の規準は、証拠や論理に基づいて正確に遂行する能力やスキルだけではない。目標や文脈に照らして、適切な場面かどうかを判断して批判的思考をおこなうことや、議論の場において、発言のバランスを配慮しつつ、相手の意見を取り入れ、お互いが納得できる解決を導くことが重要である。

批判的思考の4つのプロセスと4つの要素

批判的思考は、人が、行動決定や問題解決のために、メディアからの情報を理解したり、人の話を聞いたりする中で実行される。批判的思考の主な4つのプロセスは、①情報の明確化、②推論の土台の検討、③推論、④行動決定、と進む(必要に応じて戻ることもある)。そして、そこに複合的に影響を与える4つの要素が、⑤メタ認知、⑥他者との相互作用、⑦知識・スキル、⑧批判的に考えようとする態度、と整理できる。以下は、それを図示したものである(e.g.,Ennis,1987; 楠見,2018)。

①情報の明確化
批判的思考の土台となる情報(文章、発言など)を正確に理解するプロセスである。ひき続いておこなう推論や行動決定を適切におこなうために必要不可欠なプロセスである。そこで理解(本やネット情報を読む、話を聞く、テレビを視聴することを含む)において、つぎのような明確化が必要である。

(a) 問題、主題、仮説に焦点を当てて、それを明確化する。
どのような問題を解決しようとして議論がされているのか、どのようなテーマが取りあげられて、意見が述べられているのかを明確に把握することは、理解と行動を適切におこなうための出発点である。

(b) 情報の構造(主張・結論、根拠・理由など)と内容を明確化する。ここでは、書き手(話し手)が何を主張・結論しているのか、何を根拠や理由としているのかを明らかにする。議論の構造を分析するには、主張・結論がパラグラフの冒頭や結末にあるという構造や、標識語(主張・結論を示す「したがって、…ということである」など、根拠・理由を示す「なぜなら、…だからである」)に関する知識が有用である。

(c) 明確化のための問いを発する。たとえば、問題、結論、理由、前提は何か?なぜか?曖昧な語はないか、それはどのような意味か?事例はあるか?などの問いである。これらの問いは、内省的思考においては、自分に発して、自分で答える形をとる。

(d) 用語(キーワード(重要語)、専門用語、間違えやすい同義語や多義語など)がどのように定義されているか、比喩や類推がどのように使われているかを捉え、正確に意味を捉える。

(e) (書き手や話し手の主張を支えている)隠れた前提を特定する。ここでは、書き手や話し手が、主張・結論を導く際に、根拠として明示していないが、その主張を支えている事実前提や価値前提(価値観)があるかを検討する。これらが述べられていない理由には、書き手や話し手が、想定する受け手と共有されている(自明)と考えていること、あえて隠しておきたいことなどが考えられる。通常これらは、読み手や書き手が、無意識的に、議論を成立させる前提を補って読んでいるため、気付かないこともある。しかし、受け手が書き手や話し手と、専門や価値観が異なる場合には、理由・根拠と結論・主張の間の飛躍に気づくことがある(例:少年犯罪を厳罰化すべきである。ここには、厳罰化は犯罪を抑制するという前提がある)。

②推論をするための土台の検討
推論や議論をおこなうために、それ支える土台となる情報の根拠の確かさを検討するプロセスである。土台となる情報には、主な3つの情報源(リソース)がある。(i)他者の意見、(ii)事実や調査・観察の結果、(iii)以前におこなった推論によって導出した結論である。

まず、土台となる情報の根拠の確かさについては、意見と事実の判別が必要である。その理由は、個人の主観に基づく意見は、客観的事実よりも弱いため、さらに以下の2点について根拠としての確かさを判断することが必要になるためである。

(a) 情報源の信頼性を判断する(たとえば、その発言は専門家によるものか? 異なる情報源の間で一致しているか? 確立した手続きをとっているか?)。

(b) 意見、事実、調査・観察やその報告の内容自体を評価する。

これらの情報源の信頼性の判断は、メディアリテラシー(後篇で述べる)の重要な要素であり、科学的な調査や観察の報告内容の評価は、科学リテラシーの重要な要素である。たとえば、その情報が信頼できる証拠に基づいているかを検討する際には、証拠であるデータや観察報告が、確立した科学的手続きに基づいて得られているか、サンプルに偏りはないかなどの問いが大切である。

③推論
推論は、つぎに説明する演繹、帰納、価値判断によって、偏りのない結論を論理的に導くプロセスである。

(a) 演繹は、複数の前提から結論を導く推論である。ここでは、前提が正しいか、推論過程を簡略化していないか、論理的な矛盾はないかの判断が重要である。たとえば、大前提、小前提から結論を導く三段論法では、「すべてのA大学生は頭がよい(大前提)」と「BさんはA大学生である(小前提)」から、「ゆえにBさんは頭がよい(結論)」を導く。しかし、日常生活では、三段論法は省略されていることが多く、たとえば「BさんはA大学生である。ゆえにBさんは頭がよい」といった論法である。ここでは、「すべてのA大学生は頭がよい」ことが暗黙の前提であることに注意が必要である(前述の①eも参照)。演繹の判断においては、前提が正しいか、推論過程を簡略化していないか、論理的な矛盾はないかの判断が重要である。

(b) 帰納は、複数の証拠に基づいて、結論を導く一般化のプロセスである。帰納における証拠獲得の段階では、証拠を偏りなく、多面的に多数集めることが重要である。あらかじめ立てた仮説や見込みを、確証する情報だけでなく反証情報も探索することが大切である。ここでは、確かな根拠の数が多いほど、それらの根拠が問題・主題を網羅しているほど、全体として導出される結論の確からしさが高まる。ここで、結論が妥当かどうかの判断は、論理的に矛盾していないだけが規準ではなく、図1左下に示す⑦の内容領域固有の背景知識(例:医療、経済、法律など)を規準として判断することが重要である。

(c) 価値判断では、多面的に情報を集め、比較・統合して結論を導くプロセスである。正しい一つの答えがあるとは限らないので、背景事実、リスクとベネフィット、価値、倫理などを考慮に入れてバランスのとれた判断をすることが大切である。

④行動決定
行動決定は、①から③のプロセスに基づいて結論を導き、状況を踏まえて、発言、情報発信、選択などを支える決定をおこない、問題を解決するプロセスである。ここでは、結果を予測したり、目標に照らして適切な規準を設定したりして選択肢を比較し、優先順位をつけることが必要な場合もある。さらに、問題解決ができたかを評価して、行動決定の修正や次の行動決定をする。こうした批判的思考に基づく結論や自分の主張を他者に伝えるためには、結論や考えを明確に表現し、効果的に伝えるという相手を説得するためのスキルが重要である。

そして、⑤のメタ認知プロセスは、これら4つに加えて、①から④が正しく行われているかを振り返り(モニター)、コントロールするのが1段階高いレベルにあるプロセスである。メタ認知プロセスは、目標に照らして批判的思考をいま実行するかどうかの判断もしている。また、⑥他者との話し合いなどによる相互作用によるフィードバックは、内省を促し、判断に関わる自らのバイアスや誤りを修正することにつながる。

さらに、こうした批判的思考の各プロセスを支えているのが、⑧批判的に考えようとする態度である。図1右下に示すように、大きくつぎの5つに分けることができる(平山・楠見,2004;楠見,2018)。

(a) 論理的思考態度:論理的思考の重要性を認識し、自分自身が論理的な思考を自覚的に活用しようとする態度
(b) 証拠の重視:信頼できる情報源を利用し、明確な証拠や理由を求め、それらに基づいた判断をおこなおうとする態度
(c) 探究心:行動決定をするために、さまざまな情報や知識、選択肢を探究しようとする態度
(d) 客観性:情報を、バランスのとれた態度や柔軟性をもって、偏見や先入観(バイアス)にとらわれず、客観的、公正かつ多面的に考えようとする態度
(e) 熟慮的態度:情報をうのみにせず、じっくり立ち止まって考えようとする態度であり、上記4つのすべてのベースにもなる。

図1の左下に示す⑦知識・スキルとは、批判的思考の4つのステップ(明確化、推論の土台の検討、推論、行動決定)を支える汎用的な知識とスキルのことである。これらは、仕事、家庭、学問など様々な領域に共通する。
これとは別に、それぞれの仕事や学問領域に固有の知識とスキルがある。たとえば、法律、経済、健康などの問題解決にはその領域の知識やスキルは不可欠なものである。これは、その分野の教育そして、仕事の経験を通して獲得される。したがって、専門家は知識の情報源として、多くの情報をもっていることになる。一方で、市民は、生活に根ざしたローカル知識をもっている。これは必ずしも科学的ではないかもしれないが、その地域や仕事などにかかわる経験に基づく詳細な知識である(例:その地域の自然災害についての過去の経験や言い伝えなど)。科学的な専門知識だけでなく、ローカルな知識も活かして、批判的思考を実行することが大切である。

今なぜ批判的思考が必要とされるのか?

新型コロナウイルスなどの世界的規模の感染症の流行や東日本大震災のような大規模災害などのリスク状況下において、市民が批判的思考を身につけることは、つぎの点から重要である。

第一に、批判的思考を身につけることは、市民が、日常生活や仕事上の様々な問題を解決するために、自ら考え、判断・行動することが重要なためである。
第二は、批判的思考によって、自らの自己中心的思考、先入観、バイアスに気づき、異なる立場の人の意見に耳を傾け、協働しやすくなる。たとえば、感染に対する恐怖や不安に駆られて、感染した人や医療従事者を忌避することが起こらないように、批判的思考に基づく「メディアリテラシー」(後篇で詳しく述べる)によって、間違った情報、不安や偏見を助長する情報は、訂正することが大切である。
第三は、批判的思考によって、証拠(事実)に基づいて、考えを明確に、自信を持って発言することである。これは、相手を説得・動かすようなことが必要なときに、影響力を発揮したり、リーダーシップをとったりすることにつながる。
第四は、日常生活において、適切な情報に基づいて、リスクを低減する判断と決定をおこなうことである。これは、リスクに関する情報を適切に評価、選択、問題解決へ向かう「リスクリテラシー」が重要な役割を果たしている(例:自分や家族が、感染しないようにして休日を楽しむにはどうしたらよいか)。
第五は、否定的な考え方や不安にとらわれないようにすることである。批判的思考に基づいて、自分の悩みを合理的に分析(自己理解)し、心身のリスクを下げるために、自分そして周囲の人に、こころを配ることが重要である。とくに、コロナ禍においては、重要な点である。

源流はソクラテス哲学

批判的思考の源流は、古代ギリシャのソクラテスの哲学にさかのぼることができる(e.g., Fasco,2003;伊勢田,2015,2018;楠見,2018; Paul, Elder & Bartell, 1997)。ソクラテスが用いた問答法は、対話において、相手に問いを出し、知識を生み出すことから産婆術とも呼ばれる。問いを出すこと、知っていると思っていることに懐疑の目を向けることは、批判的思考プロセスにおける明確化のスキルである。ソクラテスの哲学を特徴づける「無知の知」の考え方は、知らないことを自覚する知性に着目したものである。これは、冒頭で述べた内省の働きを重視した批判的思考の第一の定義に通じる。

さらに、プラトンやアリストテレスは、批判的思考を支える論理的で体系的な思考を実践するための基礎を築いた。とくに、アリストテレスは、誤謬論として、間違った論証の分類を行っている。これは、論証において過ちを起こさないようにするために重要な汎用的な知識やスキル(図1の⑦)として、論理学や批判的思考の教育で教えられている。
また、アリストテレスは、「人を説得するスキル」であるレトリックを体系化している。大衆を説得する弁論術(レトリケー)を、学問的に論証する弁証術(ディアレクティケー)とともに重視し、説得の方法を、ロゴス(論理)、エートス(語り手の人格)、パトス(聞き手の感情喚起)の3つに分けている。批判的思考において、最後に導いた問題解決や意思決定の結果を、人に伝えて人の心を動かすことは重要な事柄である。

20世紀に入って米国のプラグマティズム哲学者デューイ(Dewey, 1910)は、「省察的思考」として「信念や知識を、それを支える根拠とそこから導出される結論に照らして、能動的、持続的、慎重に考慮する思考」と定義している。これは現代の批判的思考の考え方に大きな影響を与えた。

1950年代後半頃からは、日常生活における議論を扱う非形式論理学が盛んになってきた。その流れをくむ誤謬アプローチに基づく批判的思考教育は、まず、日常生活でよく起こる議論の形式的誤り(後件否定、前件否定など)や非形式的誤り(過剰一般化、因果関係の逆転など)の分類をおこなう。そして、日常的な事例に基づく練習によって、論理的思考のスキルを身に付けて、誤りを起こさないようにした。その後の日本も含む教育現場における展開については、後篇で詳しく述べる。

一方、私が、専門とする心理学においては、1930年代から、人の論理的思考における形式的・非形式的誤謬に関するデータが蓄積されていた。しかし、論理的思考の誤りをどのように修正するかという視点での研究は多くはなかった。
1980年代ごろからは、人の思考に焦点を当てた認知心理学が盛んになり、直観的ヒューリスティック(発見的探索法)や、信念・ステレオタイプによって系統的な認知の歪み(バイアス)が生じることが示されるようになってきた。 そうした中で、1990年代中盤に、日本では、批判的思考を認知心理学的に位置づけた解説(楠見,1996)や、翻訳(Zechmeister & Johnson, 1992/道田他訳,1996-1997)が出版され、批判的思考が注目されはじめた。そして、認知心理学やその影響を受けた行動経済学では、直観的判断に基づくシステム1とそれをチェックして修正するシステム2を仮定する二重システム理論が重視されるようになった(e.g.,Kahneman,2003)。
図2は、直観的思考(システム1)のバイアスを批判的思考(システム2)が意識的に修正する役割を示したものである。心理学は、人の情報処理能力に限界があり、誤りやバイアスが生じうることを実証的に示し、日常生活における認知のエラーやバイアスに自覚的になり、それらを修正する批判的思考の役割を重視している。

後篇では、批判的思考とリスクに関わる情報の判断、メディアリテラシーと批判的思考との関係、教育現場への批判的思考やメディアリテラシーの展開などについて、述べていく。

「批判的思考とメディアリテラシー(後篇)~リスク社会における批判的思考とメディアリテラシー」はこちら


参考・引用文献

·Dewey, J. (1910). How we think. Boston: Heath. (植田清次(訳)(1950). 思考の方法 春秋社)
·Ennis, R. H. (1987). A taxonomy of critical thinking dispositions and abilities. In J. B. Baron & R. J. Sternberg (Eds.), Teaching thinking skills: Theory and practice (pp.9-26). New York: W. H. Freeman and Company.
·Fasco, D. Jr. (2003). Critical thinking: Origins, historical development, future direction. In D. Fasco, Jr.(Ed.) Critical thinking and reasoning: Current research, theory and practice. NJ: Hampton Press.
·平山るみ・楠見孝 (2004). 批判的思考態度が結論導出プロセスに及ぼす影響:証拠評価と結論生成課題を用いての検討.教育心理学研究.52, 186-198.
·伊勢田哲治 (2015).哲学と批判的思考 楠見 孝・道田泰司(編)ワードマップ 批判的思考:21世紀市民のためのリテラシーの基盤(pp.8-13) 新曜社
·伊勢田哲治 (2018). 科学哲学の源流をたどる:研究伝統の百年史 ミネルヴァ書房
·Kahneman, D. (2003). A perspective on judgment and choice: Mapping bounded rationality. American Psychologist, 58, 697-720
·楠見 孝 (1996). 帰納的推論と批判的思考 市川伸一編 思考(認知心理学4)(pp.37-60)東京大学出版会.
·楠見 孝 (2010).「批判的思考と高次リテラシー」,楠見 孝(編)『思考と言語 現代の認知心理学3』(pp.134-160) 北大路書房
·楠見 孝 (2016).市民のための批判的思考力と市民リテラシー 楠見 孝・道田泰司(編)批判的思考と市民リテラシー: 教育,メディア,社会を変える21世紀型スキル(pp.2-19) 誠信書房
·楠見 孝 (2018).批判的思考への認知科学からのアプローチ 認知科学, 25(4), 461-474
·楠見 孝・津波古澄子 (2017). 看護におけるクリティカルシンキング教育: 良質の看護実践を生み出す力 医学書院
·Paul R., Elder L. & Bartell, T. (1997). A Brief History of the Idea of Critical Thinking. https://www.criticalthinking.org/pages/a-brief-history-of-the-idea-of-critical-thinking/408 (2021.4.27)
·Zechmeister, E.B., & Johnson, J. E (1992). Critical Thinking: A Functional Approach. Brooks/Cole (宮元博章・道田泰司・谷口高士・菊池聡(訳) (1996-1997). 批判的思考(入門編・実践編) 北大路書房)